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自己分析については、ステップを踏んでおこなうことで客観性や深み、鋭さなどを持ったものになります。自己分析については、書類選考から面接にいたるまで一貫して関わりのあることになりますので適当に書いてしまうと、転職活動の難易度が高くなります。自己分析のステップは、キャリアの振り返り、Will、Can、Mustの順番におこないます。今回はMustについて紹介をします。

Mustとは

自己分析のMustですが、これは企業の求めること、企業から期待されることなどです。自分のやりたいこと、やりたくないことに関わらず、やらなくてはならないことになります。そのため、Will=やりたいこと、Can=できることが定まらない限り、Mustの自己分析をしてもあまり意味ありません。

なぜなら、MustとWillとCanが一致していないのであれば、自分のキャリアの方向性が定まらないのです。逆にいえば、WillとCanが明確になっていないのであれば、現在の企業にぼんやりとした不満はあるものの、転職する動機にはなりえる動機かといえば、そうではないのです。

また、不明確なのに不満がある場合、転職をしても転職先でもすぐに不満を覚えることになり、有意義なキャリア設計を作れなくなります。

転職希望先のMustを知るという作業

転職市場に関しては、Mustが応募条件になります。つまり、即戦力が売り手市場であり、やりたいこと、やれることが不明確な人は市場価値が非常に低くなります。自分探しの転職というのは危険です。

では、希望する企業のMustはどのように探すのかといえば、Canの自己分析の際に作成した、「仕事で身についた力」「保有資格スキル」「人物面の素養」の3カテゴリーをたたき台にして考えます。つまり、この3カテゴリーに、希望する企業が想定する応募条件を書き出していくのです。

たとえば、仕事で身についた力であれば、グループリーダーとしての統率力を持っているか、主体性があるか、実行力があるかのようなものです。

そして、人物面の素養については、企業理念などを読めばなんとなく理解できると思います。企業理念にどのような人物が欲しいのかなど書かれています。また、その企業の社風なども重要になります。

MustとCanにギャップがある場合

3カテゴリーに企業のMustを書いていき、キャリアで得たCanとギャップがある場合、素晴らしい企業であったとしても、転職はうまくいかない可能性があります。転職については、夢や憧れのような不確定な情熱だけではうまくいきません。

その情熱は、実は今の企業がいやなので現実逃避のために一時的に燃え上っているものなのかもしれません。そのため、MustとCanにギャップがあり、それが自己啓発などで埋めることが可能ならば努力する価値はあります。

では、努力をして埋まらない場合はどうするのか。その努力に関してすることでギャップが確実に埋まり、それがある程度、現実味を持ったものであれば、努力をして埋める熱意を伝えることで採用担当者へのアピールとなります。

しかし、努力をしても埋まらないのであれば、その企業との相性はよくないと考えるべきです。Mustが重なる部分が無いのに企業の名前やイメージだけで転職先を考えてしまうと、転職は失敗します。そして、そのような無駄な努力をしないための自己分析です。転職に成功しても、不満しか募らない可能性があります。

まとめ

Mustは、企業が求める人物、企業に勤めてやらなければならないことです。そのため、WillとCanが不明確な状態でMustを調べても意味がありません。

WillとCanがある程度、固まったうえでMustを、つまり、企業が求める人物像をCanの3カテゴリーである「仕事で身についた力」「保有資格スキル」「人物面の素養」に当てはめてみましょう。

MustとCanにギャップがあった場合、それが努力により埋められるものであれば、転職に踏み切るべきですが、埋められないのであればその企業と縁がないと考えましょう。無理に転職をしても挫折します。

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